

僕が悲しいだけじゃなかった。
父と母が哀しむ光景を想像してしまって
心が痛かった。
19歳にして生涯で初めて
“
絶望
”という感覚を知った僕。
自分ではとてもコントロールできない
重く暗い渦に巻き込まれているようで。
自分の存在なんて、とても小さい塵のように感じて、
だんだん消えて行くかのようでした。
何があっても、もう笑うことはありません。
楽しいことなんか何ひとつありません。
友達もお見舞いに来てくれたけど
誰にもこの寂しさを話すことはできなかった。
傍で付き添ってくれていた両親・叔母にも
弱音を吐くことも、
胸の内を打ち明けることもできなかった
。
ひとりで抱え込むのは本当にきつかった。
消灯後、病室の闇がとても寂しくて怖かった。
寝てしまったら、